プラネットポディウム編集部

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プラネットポディウム編集部

ポディウム公式アカウントです。ヨーロッパのロードバイクシーンがナニを考え、どのように問題に取り組んでいるのか……をお伝えします。http://www.podium.co.jp/

マガジン

Satellite LOOK

LOOKペダル関連の記事をまとめて紹介します

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初心者こそ、ビンディングペダルを使ってみよう

みなさん、はじめまして。私はLOOKのエクスポートマネージャーをしているパスカル・ナヴァッロです。今回は初心者が抱きがちな先入観で間違っていることや、ベテランの人でも誤解していることについてお答えします。 Q1:初めてビンディングペダルを買う人にアドバイスはありますか? パスカル: まず、あなたが不安を感じているなら、その心配はありません。サイクリストがビンディングペダルを使うのは、安全かつ多くのメリットがあるからです。まずは、その効果について話をしましょう。 足がペダ

Satellite idmatch

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足と脚の協調性を引き出すコツについて

バイクフィッティングシステム“idmatch”は、足のアーチを基準にサイクリング専用フットベッドを設計しました。その有用性について、開発者のひとりルカ・バルトリが、足と脚の協調性を引き出すアライメントとペダルシステムについて解説します。 フットベッドの役割Q:フットベッドが足のアーチをベースに考えている理由は? A:大前提として、足、足首、ヒザ、骨盤をつなぐ一連のチェーンがねじれなく、同一面上に並んで動くことが、バランスのとれたポジションの基本です。サイクリングであれば、

idmatch : 足のアーチを基準に設計された自転車専用フットベッド

バイクフィッティングシステム“idmatch”からサイクリング専用フットベッドが発表されました。トップライダーからホビーライダーまで7万人以上のサイクリストを分析、足のアーチを基準に設計された初のサイクリング専用フットベッドです。 開発の背景や魅力について、開発者のひとりルカ・バルトリ氏に語ってもらいます。 フットベッドの役割Q1.スポーツの競技によって理想のフットベッドは異なりますか? A:足は形状、構造そして機能の点からも複雑な器官です。動きと安定を生み出すと同時に

スポーツ人間工学が導き出した、ペダルとシューズの正しい位置を知る

2回にわたって総合的な視点からの話が続きました。今回は身体のパーツからアプローチします。サイクリストと自転車の3つの接点、ペダル、サドル、ハンドルのうち、ペダルについて考えてみましょう。 効率的なペダリングを支えるクリートの位置ーー idmatchでは足のバランスポイントという表現を使っていますが、正しいクリートの取付け位置について、どのように考えていますか? ルカ バランスポイントを説明するのに最適なのが、水泳の板飛び込み競技です。完璧にバランスをとった状態で静止し、こ

サドルに正しく座るとは……

前回はペダリング時の足と脚の動き、さらにクリートの設定について考えました。今回はサイクリストと自転車のもう1つの接点、サドルです。 ルカ ここ20年間、プロ選手たちとのやり取りは戦いでした。多くの人は問題が発生するまで、自分が間違っていたということを認めません。 サドルメーカーは、正しく座ってもらうことを前提にサドルを研究開発しています。サドル中央部の穴やその他の工夫も、正しく座ることを前提として設計されています。 正しく座るとは、左右の座骨(結節)がサドル後部に完全に載

Satellite Hutchison

ハッチンソン関連の記事をまとめて紹介します

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ワイドタイヤになって変わったこと、変わらないこと。

ロードバイクの走行性能を決めているタイヤ。現在、もっとも進化の激しいパーツだけに、どんどん常識も書き換わっています。そこで、Hutchinsonのエンジニア、ジョエル・バレさんに最新タイヤの性能を引き出すティップスを聞いてみました。 Q:新しいタイヤを選ぶときに考えるべきことは? A:競技を目指すのか、それともレジャーを楽しむのか。あなたのサイクリングのスタイルを考えてみてください。それによって選択は変わります。高級タイヤで性能が悪いものはありません。ですが、選択が間違っ

基礎知識と地道なルーティンで、TLRの最高性能を引き出す

2020年はインナーチューブのないチューブレスレディを手掛けるメーカーが、一気に増えました。しかし、ハッチンソンのエンジニア、ジョエル・バレさんは「まがい物が多く、チューブレスレディタイヤの魅力が分からない」人たちがたくさんいるという。 推奨空気圧が最適とはかぎらないーー 推奨空気圧って、どのタイヤにも表記されていますけど、その範囲内でも、上限と下限では走行感が大きく違いますよね。 ジョエル 性能を左右するパラメーターは たくさんあります。 ライダーの体重によって変わるの

11ストームに秘められた現代タイヤの基礎知識

前回に引き続き、ハッチンソンのエンジニア、ジョエル・バレさんのインタビューの続きをお届けします。ディスクブレーキ時代の到来とともにワイド化しつつあるロードバイク用タイヤ。その魅力と気をつけるべき点を忌憚なく技術者に聞き、忖度ナシに答えてくれています。 ジョエル タイヤメーカーが製品説明するときって、 コンパウンドの話が多いですよね? ーー ええ、ケーシングについては、 繊維密度(TPI)ぐらいですね。 ジョエル その理由は、ケーシングの素材って、 それ自体には大きな違い

はじめまして! ハッチンソンタイヤです

タイヤが大切だって、 みなさんも知っていますよね。 でも、どれくらいって言われたら、 ちゃんと答えられる人は少ないはず。 タイヤのこと、 ハッチンソンを、もっと知ってほしい。 それはプラネットポディウムを始める前からの課題でした。 それなのに、ハッチンソンが自信を持ってリリースした新しいフュージョン5について、しっかりと説明ができていない。 というわけで、今回はハッチンソンタイヤのエンジニアで自転車タイヤ開発部長のジョエル・バレさんに話を聞くことにしました。 ーー 多くの日

Satellite FSA/Vision

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Q&Aで基礎から学ぶ、ホイール選びの正解

知っているつもりで、実は分かっていないこと。誤解されているホイールの基礎知識について、プロチーム御用達のVisonホイールの開発者が質問に答えます。 Q1:"初心者用ホイール "とは安いホイールの総称ですか? それとも、 初心者に適した性能があるのでしょうか? A:いい質問ですね。初心者用やレクリエーション用に分類されるホイールはコストが低く、部品の性能も相応のホイールのことを指します。 ライディングスキルやコスト面を考慮し、リムのハイトの低いホイールやコストが抑えられ

パリ〜ルーベ2021覇者が教えてくれた、  プロ選手がホイールに求めること。

ソニー・コルブレッリ選手とは 2021年、パリ~ルーベで優勝したソニー・コルブレッリのインタビューをお届けする前に、私から彼のことを簡単に紹介しましょう。彼がアルプスの山々のふもとにある小さな町に生まれたのは32年前。プロ生活を始めたのは2012年からで、それはサイクリングと自転車の大きな変革期と重なります。 彼は新しいテクノロジーとテクニックを上手に操る選手です。レースではためらいのない、目標にフォーカスする走りが特徴的ですが、同時に、準備やバイクパーツの選択段階では細

次世代ロードバイクの機能性を加速させるK-Force WEに込めた想いを語ろう

11月某日、プラネットポディウム編集部に一通のメールが届きました。差出人はFSAの社長、クラウディオ・マッラさんからでした。 記事を面白く拝見しています。このメールをくれた方と、我々のスタッフでオンラインミーティングしてみたら、さらに面白いことになるのではないか?……と。 FSAからの申し出を断わる手はないので、編集部は手紙を書いてくれたKTさんと連絡して12月初旬にZoomでミーティングが行なわれました。FSAからは電動ドライブトレイン研究開発プロジェクトマネジャーのア

再び、FSAへ便りを出してみる

拝復 いつの間にか残暑も終わり、金木犀の甘く優しい仄(ほの)かな香りがする季節となりました。いつもであれば、新緑の中で行なわれるはずのジロ・デ・イタリアが、ハロウィンが近づいた頃に佳境を迎えているなんて、今年は本当に不思議な一年です。そして、粗野な言葉遣いの拙い文章に目を通し、返事をいただけたことも未だに不思議な感じがします。いただいたメッセージに目を通し、この僥倖に乗じて、もう少しだけK-Force WEについて感じている疑問を書き連ねてみようと思います。 コンポーネン

Satellite Time

Time関連の記事をまとめています

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TIMEの新リーダーが明かす “進化する未来とニューモデル”

混乱の時代を越え、TIMEは新しい時代を向かえました。ファストグラベルロードのADHXに続き、フラッグシップモデルのAlpe d' Huez Disc(アルプデュエズ ディスク)をリリース。新工場の設立、未来予想図について新社長がすべてを語ります。 Q:自己紹介してください トニー・カークラン(Tony Karklins)です。53歳のサイクリストで、レーサーではありませんが自転車が大好きなエンスージャストです。年間の走行距離は2500マイル、子供の頃はツール・ド・フラン

次世代Timeの現在地 1

TimeのR&Dマネージャーのザビエル・ルサブシャールのインタビュー。 今回はnote版のプラネットポディウムで、もっともやりたかったコンテンツのひとつをお届けします。それは社内で埋もれていたメーカーの声や写真を、あなたにも聞いて、見てもらうことです。 Timeのことをよくご存じでない方もいると思うので、簡単に説明します。2016年、Timeはより安定した経営環境を実現するため、ウインタースポーツで有名なロシニョールグループに加入しました。 現在、Timeはフランス・イ

次世代Timeの現在地 2

TimeのR&Dマネージャーのザビエル・ルサブシャールのインタビューの 2 回目。 前回、快適性には振動を抑制する動的快適性とジオメトリーによる静的快適性があるという話をしてくれたザビエル。自転車選手としての経歴は14-15歳のときにはBMXの選手として国内選手権 9 位という戦績を残し、以後は20歳までロード選手として活躍。 スイスのジュネーブにある工科大学を卒業。1998年、自作のカーボンフレームをR&Dマネージャーだったジャン・マルクに見てもらったのをきっかけに入社

Timeの源流を訪ねる 1

2016.1.21  ジャン・マルク・グッグヌー Timeを語る上で忘れることのできない人物が2人います。ひとりは創業者のロラン・カッタン。もうひとりは、伝説の名エンジニア、ジャン・マルク・グッグヌーです。 年末、編集部でハードディスクの整理をしていたら宝物を発見。なんと、2017年にリタイアしたジャン・マルクの未公開インタビュー音源でした。というわけで、予定していたコンテンツを変更して、2回に渡ってアクティブフォーク誕生に纏わる話をご紹介します。 ーー Timeのフレ