プラネットポディウム編集部

ポディウム公式アカウントです。ヨーロッパのロードバイクシーンがナニを考え、どのように問題に取り組んでいるのか……をお伝えします。http://www.podium.co.jp/

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マガジン

Satellite Carrera

Carreraの記事をまとめています。

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自転車好きの子供たちにイタリアがしていること

近年、ヨーロッパのレースシーンはR・エヴェネプールやT・ポガチャルなど若い選手の活躍が著しい。日本でも選手育成の必要性は語られているが、なかなか思うように進んでいない。 イタリアでは、どのように子供と自転車の関係性を築いているのか? カレラの社長シモーネ・ボイファーバへのミニインタビューをしてみました。 Q: 今シーズンから機材を供給し始めたチーム・ビエス・カレラについて、どのようなチームか紹介してください。 シモーネ  チームには60名のライダーがいます。内訳はコンチネ

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3年振りにプロチーム“BIESSE-CARRERA”へ機材供給を再開。

ジロ・デ・イタリアが開幕しました。コロナ禍で変則的なスケジュールが続いてきたレース界も、少しずつ日常を取り戻しつつあるようです。そしてカレラも新しい時代を迎えつつ、伝統のプロロードレースに復帰しました。今回は、自身も元プロ選手だった社長のシモーネ・ボイファーバの最新インタビューをお届けします。 ― あなたが社長になってから初めてのプロチームへの機材供給ですが、今回のチームと契約に至った経緯を教えて下さい。 シモーネ カレラは選手用機材として父が興したブランドですから、レー

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Phibra Discと、未来のCARRERA

春にお知らせしていたフィブラ ディスクが入荷しました。予定していたよりもスケジュールは遅れましたが、シモーネ・ボイファーバの自信作です。このニューモデルにかける彼のメッセージをPlanet Podiumでご紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーー Q ついにフィブラ ディスクがリリースされました。 シモーネ 大変、遅くなってしまいました。言い訳はたくさんありますけど、すいません、その主犯は私です。コロナ渦で想像以上に需要が高まったので、今こそ安定して製品を供給するこ

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2022年、カレラは新Phibraでリスタートします。

イタリアのレーシングフレームメーカーCarreraは新体制になりました。創業者のダビデ・ボイファーバから、息子のシモーネへと世代交代し、新しい社屋とスタッフでスタートを切っています。 次回、紹介するときはイタリアへ行き……と思っていたのですが、行けないまま多くの時間が過ぎてしまいました。予定していたニューモデルのリリースも遅れてしまい、ご迷惑をおかけしております。というわけで、ここしばらくニュースのなかったカレラの新社長、シモーネのミニインタビューをお届けします。 ー 今

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Satellite StijnCycles

ステインサイクルズの記事をまとめて紹介します

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標高差3275m! 世界最高難度のヒルクライムレースにペグで参戦

世界でもっともハードなヒルクライムレースに出場する。数年前ならつまらなく、悪い冗談にしか聞こえなかっただろう。しかし、参加して、完走した。しかも2度も。 MTBのダウンヒル競技で世界を回っていた僕にとって、ロードバイクのサイクリングは平和すぎるというか、少々刺激が足りないと思ってきた。だが、ペグの卓越したハンドリングと快適性を発見してから、同じコースを走ってもオンロードサイクリングの景色が一変した。とりわけ、曲がりくねったコーナーが連続する峠道がワクワクしたものになった。

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ワイパーと洗濯ばさみと、僕の自転車

無駄なく簡素、機能的で美しい。 僕は自動車のワイパーをみると、いつも感心させられる。なにしろ100年以上も前に考案されたというのに、いまも見事に現役だ。国家元首が乗る数千万円もするであろうリムジンも、若者が初めて買う中古の軽自動車も構造は一緒。ゴムのブレードが左右に動いて水滴とホコリを端に寄せる。 コストを無視すれば、もっと他にも方法はあるらしい。そりゃ、そうだろう。でも、最先端を謳う電気自動車でさえ、ワイパーに替わるシステムを採用できない。そうなのだ、アイデアには多くの評

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フレンチフライの王様

ポメスキング。ドイツでMTB選手をしていた12年間、僕はそう呼ばれていた。ポメスとはフレンチフライのことで、僕はその王様というわけだ。 僕の名前はステイン・デフェルム。ステインサイクルズという小さな会社のオーナーであり、テストライダーで、雑用もこなす台湾在住のフラミッシュだ。日本人の妻がいて、友達は僕のことをポメスキングではなく、ステインと呼ぶ。 僕が生まれ育ったベルギーのフランドル地方は、皆さんも知っての通り、自転車の盛んな地域である。父方の叔父はプロ選手で1965年に

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Satellite FSA/Vision

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パリ〜ルーベ2021覇者が教えてくれた、  プロ選手がホイールに求めること。

ソニー・コルブレッリ選手とは 2021年、パリ~ルーベで優勝したソニー・コルブレッリのインタビューをお届けする前に、私から彼のことを簡単に紹介しましょう。彼がアルプスの山々のふもとにある小さな町に生まれたのは32年前。プロ生活を始めたのは2012年からで、それはサイクリングと自転車の大きな変革期と重なります。 彼は新しいテクノロジーとテクニックを上手に操る選手です。レースではためらいのない、目標にフォーカスする走りが特徴的ですが、同時に、準備やバイクパーツの選択段階では細

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次世代ロードバイクの機能性を加速させるK-Force WEに込めた想いを語ろう

11月某日、プラネットポディウム編集部に一通のメールが届きました。差出人はFSAの社長、クラウディオ・マッラさんからでした。 記事を面白く拝見しています。このメールをくれた方と、我々のスタッフでオンラインミーティングしてみたら、さらに面白いことになるのではないか?……と。 FSAからの申し出を断わる手はないので、編集部は手紙を書いてくれたKTさんと連絡して12月初旬にZoomでミーティングが行なわれました。FSAからは電動ドライブトレイン研究開発プロジェクトマネジャーのア

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再び、FSAへ便りを出してみる

拝復 いつの間にか残暑も終わり、金木犀の甘く優しい仄(ほの)かな香りがする季節となりました。いつもであれば、新緑の中で行なわれるはずのジロ・デ・イタリアが、ハロウィンが近づいた頃に佳境を迎えているなんて、今年は本当に不思議な一年です。そして、粗野な言葉遣いの拙い文章に目を通し、返事をいただけたことも未だに不思議な感じがします。いただいたメッセージに目を通し、この僥倖に乗じて、もう少しだけK-Force WEについて感じている疑問を書き連ねてみようと思います。 コンポーネン

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FSAと日本のショップの往復書簡

これから書くことは、取引先であり、FSAをはじめスポーツバイクの製品を輸入しているポディウムの営業マンに、以前から尋ねてきたことだ。もしかしたら、FSAから返事が貰えるかもしれないというので、淡い期待を抱きつつ、ブログのネタになるかもしれないので備忘録として記しておこうと思う。 僕は東京の近郊にあるバイクショップのオーナーだ。パンク修理も経理も一人で行なう小さいなショップで、今から20年ほど前に自宅を改築してはじめた。あの当時、今やポッドキャスターとして人気者のランス・アー

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Satellite idmatch

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スポーツ人間工学が導き出した、ペダルとシューズの正しい位置を知る

2回にわたって総合的な視点からの話が続きました。今回は身体のパーツからアプローチします。サイクリストと自転車の3つの接点、ペダル、サドル、ハンドルのうち、ペダルについて考えてみましょう。 効率的なペダリングを支えるクリートの位置ーー idmatchでは足のバランスポイントという表現を使っていますが、正しいクリートの取付け位置について、どのように考えていますか? ルカ バランスポイントを説明するのに最適なのが、水泳の板飛び込み競技です。完璧にバランスをとった状態で静止し、こ

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サドルに正しく座るとは……

前回はペダリング時の足と脚の動き、さらにクリートの設定について考えました。今回はサイクリストと自転車のもう1つの接点、サドルです。 ルカ ここ20年間、プロ選手たちとのやり取りは戦いでした。多くの人は問題が発生するまで、自分が間違っていたということを認めません。 サドルメーカーは、正しく座ってもらうことを前提にサドルを研究開発しています。サドル中央部の穴やその他の工夫も、正しく座ることを前提として設計されています。 正しく座るとは、左右の座骨(結節)がサドル後部に完全に載

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ベストポジションの目指す場所

いいポジションとはパフォーマンスの落ち込みを抑えるポジションのことです。トレーニングの究極の目的である平均速度の向上に大きく役立ち、快適で身体に障害を発生させません。 idmatchは他のバイクフィットサービスよりも格段に分かりやすく、短時間に、手軽に安全なライディングフォームを手にすることができます。 そこで詳しい話をする前に、まずは動画で全体の流れをつかんでみて下さい。 ということを前提に、創業者ルカ・バルトリの話を続けます。 ルカ バイクフィットの秘訣は、必要最

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idmatchのはじまり

最適なライディングフォームを導き出す、イタリアのバイクフィットプログラム idmatchバイクラボの創始者ルカ・バルトリ博士の話を紹介します。 ーー あなたがバイクフィットを始めた経緯は? ルカ イタリアで体育学を専攻していた時に生理学への興味がわき、卒業後、アメリカのピッツバーグ大学大学院に進みました。生理学とバイオメカニクス(人体工学)を組み合わせた研究は、外科手術の工程を研究するために利用されていました。1980年代、イタリアでそのような研究は行なわれておらず、アメ

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Satellite Cinelli

イタリアの老舗ブランド、チネリの記事をまとめています。

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完全無欠のレーシングバイク

チネリのアドバンテージの1つに、多様性が挙げられます。ニューヨークやサンフランシスコでは若者がシングルギアのバイクを駆り、地元ミラノや北イタリアではグランフォンドを楽しむハイアマチュアがいて、ドロミテの山塊の麓では“KING ZYDECO”でグラベルロードを楽しむ姿も見られます。また、“SUPERCORSA”や“LASER MIA”を思い浮かべるなら、あなたのようなエンスージアストな人たちもチネリのイメージを支えてくれる大切な友人です。 しかし、チネリのバイクの源流はどんな

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チネリの愛し方

僕には偉大な叔父がいます。 叔父のアントニオ・バイレッティはローマ五輪(1960年)のチームTT100kmで優勝、ジロ・デ・イタリアで2ステージ、ツール・ド・フランスでも2ステージで勝利を収めているので、レースに詳しい人なら名前を聞いたことがあるかもしれません。 そんな家庭環境の中で自転車レースを始めるというのは、普通に考えれば重圧がかかりますが、僕は気にしませんでした。だって、自転車は有名選手になる手段ではなく、僕は自転車に乗るのが大好きで、それが目的だったので、特別に気

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