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Satellite Time

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TIMEの新リーダーが明かす “進化する未来とニューモデル”

混乱の時代を越え、TIMEは新しい時代を向かえました。ファストグラベルロードのADHXに続き、フラッグシップモデルのAlpe d' Huez Disc(アルプデュエズ ディスク)をリリース。新工場の設立、未来予想図について新社長がすべてを語ります。 Q:自己紹介してください トニー・カークラン(Tony Karklins)です。53歳のサイクリストで、レーサーではありませんが自転車が大好きなエンスージャストです。年間の走行距離は2500マイル、子供の頃はツール・ド・フラン

次世代Timeの現在地 1

TimeのR&Dマネージャーのザビエル・ルサブシャールのインタビュー。 今回はnote版のプラネットポディウムで、もっともやりたかったコンテンツのひとつをお届けします。それは社内で埋もれていたメーカーの声や写真を、あなたにも聞いて、見てもらうことです。 Timeのことをよくご存じでない方もいると思うので、簡単に説明します。2016年、Timeはより安定した経営環境を実現するため、ウインタースポーツで有名なロシニョールグループに加入しました。 現在、Timeはフランス・イ

次世代Timeの現在地 2

TimeのR&Dマネージャーのザビエル・ルサブシャールのインタビューの 2 回目。 前回、快適性には振動を抑制する動的快適性とジオメトリーによる静的快適性があるという話をしてくれたザビエル。自転車選手としての経歴は14-15歳のときにはBMXの選手として国内選手権 9 位という戦績を残し、以後は20歳までロード選手として活躍。 スイスのジュネーブにある工科大学を卒業。1998年、自作のカーボンフレームをR&Dマネージャーだったジャン・マルクに見てもらったのをきっかけに入社

Timeの源流を訪ねる 1

2016.1.21  ジャン・マルク・グッグヌー Timeを語る上で忘れることのできない人物が2人います。ひとりは創業者のロラン・カッタン。もうひとりは、伝説の名エンジニア、ジャン・マルク・グッグヌーです。 年末、編集部でハードディスクの整理をしていたら宝物を発見。なんと、2017年にリタイアしたジャン・マルクの未公開インタビュー音源でした。というわけで、予定していたコンテンツを変更して、2回に渡ってアクティブフォーク誕生に纏わる話をご紹介します。 ーー Timeのフレ

Timeの源流を訪ねる 2

2016.1.21 ジャン・マルク・グッグヌー Timeを語る上で欠かすことのできない伝説のエンジニア、ジャン・マルク・グッグヌー。引退してしまった彼の未発表インタビューの2回目。過去のインタビューであり、現在の製品はさらに進化しているが、その源流を辿るアーカイブス。今回はアクティブフォークの秘密について…… ジャン・マルク アクティブフォークを開発するきっかけとなったのは、2000年頃ごろです。シートステーやチェーンステーを動かして快適性を向上させるフレームが登場してき

Timeの源流を訪ねる 3

2016.1.21 ジャン・マルク・グッグヌー 今回はジャン・マルクが2016年に考えていた、少し前に考えた未来の話。左右非対称強度フレームや、インテグラルシートポスト、シートチューブをしならせて快適性を向上させるなど、彼が現在のカーボンフレームに与えた影響は大きい。 現在のデファクトスタンダードになっているディスクブレーキやエアロロードの普及も、彼は4年前に言い当てている。また、当時はオフレコだった部分もつまびらかに紹介します。 ーー すこし話題を変えて、 未来の話を